介護施設で働く

介護施設は、医療機関とちがって治療が目的ではなく、入居者が望む生活を送れるようにすることが目的です。そのため、看護師の仕事も医療処置ではなく、入居者と向き合い、健康に生活できるようサポートすることが中心になります。

この「一人一人と向き合える」看護スタイルが、大きく医療機関と違うポイントです。全国に施設があるため自宅近くで働けたり、給与水準も病院と変わらないなど、実はメリットの多いのが介護施設です。

介護施設ってどんなところ?

介護施設の施設形態は3種類に分かれます。
それぞれの施設が担う役割によって入所する利用者が異なるため、施設によって看護師の仕事内容も変わってきます。

介護老人保健施設

要介護度1~5の認定を受け、治療の必要な高齢者が入所する施設。あくまで目的は治療であり、在宅に復帰するための中間地点としての役割を果たす医療機関に近いイメージです。そのため、看護師の仕事内容としては、胃ろう、じょくそうケアなどの医療処置が必要です。

特別養護老人ホーム

介護が必要な高齢者の生活の場として介護サービスを提供する場なので、スタッフは看護師・介護士が中心で医師は常駐していません。医療処置が必要な方は入所を断ることもあり、看護師の仕事は健康管理が中心になります。

有料老人ホーム

民間企業が運営している場合が多く、入居者は、治療を終えたあとの「生活」を営むために入所します。看護師の仕事は健康管理が中心ですが、入居者の望む生活を叶えることが目的なので、サービス・接遇が重要。一人一人と丁寧に向き合った看護が行なえます。

有料老人ホームでの働き方

看護師にオススメの介護施設…「有料老人ホーム」を例にとってご紹介します。

介護施設の中でも特に看護師のニーズがあり、働きやすい場所なのが有料老人ホームです。
入居者の満足を第一に考えるので、医療機関ではできない「見守る看護」を実現できる場所としての魅力があります。

◆看護師の業務内容とは

  • 入居者の健康チェック・健康管理
  • 入居者の生活や介護体制に関する打合せ業務
  • 提携医への入居者の健康状態の報告、リハビリスタッフとの連携
  • 入居者の服薬管理インシュリン注射や胃ろう等、一部の医療処置

など最近では医療依存度の高い患者を受け入れるケースが増えているため、ますます看護師の専門性が必要とされる機会が増えています。

※病院で看護師が行う患者の介助のほとんどは、老人ホームでは介護師が代わりに行います。

有料老人ホームで働くメリットって?

病院と比べて有料老人ホームで働くメリットは具体的にどのような点なのでしょうか。

  • 患者(入居者)にゆったり寄り添った看護ができる
  • 認知症や高齢者看護全般のスキルが身につく
  • 日勤常勤で働ける施設が多く、突発的な残業が生じにくい
  • 急性期のような忙しさ・生死に関わる業務が少ない

介護施設は給与が低いと誤解されがちですが、看護師の給与水準は、病院とさほど変わりません。また、全国展開している施設が多いため、急のお休み時は他施設にヘルプを要請したり、転勤や転居が必要なときに退職せず他の系列施設に異動できる場合もあります。介護施設にもオンコールはありますが、電話で入居者の状況を聞き、医師や介護士と連絡を取ることが主。オペ室のように深夜出勤や命に関わる判断に迫られることもほとんどないため、負担は少なめです。

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